ネドコロノラ ノラ日記

お祭り

2015.11.05ヒロセ

ちょっと前のこと。
10月31日、世の中はハロウィンで大盛り上がりだった一方、
私が暮らす集落ではお祭りがありました。
集落の人が育てた餅米でお餅をつき、神楽につかうお餅、お飾り用、
振舞い用と事前に準備をします。
当日は、育てた稲でしめ縄を編み、祭壇をつくり、
そこに育てたお米やお野菜を飾り付けるのが男性のお仕事。
女性は朝から男性のお昼ご飯と夜の宴用のご飯をせっせと炊き出し、
集落総出で祭の準備にあたります。

男性11男性3炊き出し1炊き出し5

夕方、神主さんが集落内にある神様にお供えをしてまわり、
そのあとに会場となる公民館で神楽が始まります。
粛々と始まっていくのですが、
舞えば舞うほど観客から歓声があがり、
歓声があがればあがるほど、
踊り手さんの調子がはずみ、盛り上がっていきます。
約3時間にわたるノンストップ神楽、
踊り手さんが代わる代わる出てきて、
すずや扇子にはじまり刀をふるアクロバットな演目もあり、
翁や老婆がでてくる演目は笑いがわきあがり、
鬼や獅子舞も出てくるとちびっこが泣き、
途中で観客と踊り手さんが手をつないで踊る演目もあったり、
お菓子を撒いたり、観客が踊り手さんにお酒を飲ませたり。

神楽自体のかっこよさはもちろん、
伝統を重んじているようで、ええじゃないかと盛り上がっている様が
なんだかライブ感があってわくわくするし、
こういう祭が行えない集落が多くなってきている現代に
地域に脈々と続いてきた神楽を見れること、本当に感動です。

祭8
神楽1祭10
   

ハロウィンみたいなお祭りもいいけど、
私は日本のこういう渋めな感じの祭も好きです。
お祭りの準備で古い道具をみたり、神楽をみていて思ったのは
日本の文化を味わえるようになるには時間がかかるなと。
修学旅行の京都より、大人になってからいく
京都のほうが何十倍も楽しめるのと同じで。
日本はずっと日本という国で文化もその分歴史をもっていて
深みがある故だろうか、
若いうちはその趣や味わいに親しみをもちにくいけれど、
年を重ねてやっとその面白さや良さをわかっていけるような気がする。
そう、今日 わたしは28歳になりました。おめでとう、わたし!笑

おまけは昔のお祭りの写真。
スターウォーズにもそのまま出演できそうなくらい
出立ちがかっこいい!
昔は、御神輿も担いでいたんだって。

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