お盆の風物詩
2016.08.14丨
五島のお盆には、どこからかカーンカーンと鐘の音が聞こえてきます。
鐘の音をたよりに、音のするほうへ行ってみると現れるのが「チャンココ」
島のお盆の風物詩です。
チャンココは、福江に伝わる念仏踊りで、
腰蓑姿に花笠をかぶって、首にかけた太鼓を叩きながら舞う踊りです。
ご先祖様へ向けて踊るもので、初盆の家やお墓、
最近ではお店の前などでも踊られています。
この時期に島を訪れるなら、
鐘の音を頼りにチャンココを見てまわるのもおすすめ。
私は、移住してきて初めてチャンココというものを知って、見て、
ご先祖様へ向けた踊りだから、賑やかなものではないんだけど
厳かさもあり、神聖さもあるような、不思議な踊りです。
昨日は、初盆を迎える知り合いのお家が
よかったら見においでと誘ってくださったのでお邪魔してきました。
間近で親族の方と一緒にチャンココを見ることができて
貴重な体験をさせてもらいました。ありがとうございます。
こうやって、一族集まってチャンココを見ていると
きっとご先祖様も来ているんだろうなという気持ちになって、
いいお盆だなと思いました。
チャンココを踊るのは各地区の青年団で、
この時期が近づくと仕事もそこそこに練習に励みます。
踊りや掛け声、衣装も地区ごとに少しずつ違います。
そうやって今も受け継がれているということがすごいなと驚きました。
チャンココもそうだけど、五島の人はお盆を本当に大事にしていて
たくさんの人が帰省してくるし、
お墓も綺麗にして、お盆の3日間通います。
島へ移住して、文化の違いだなと思ったのが
五島のお盆は華やかだということ。
チャンココの衣装もだし、
お墓にお供えする花もだし、
お墓で爆竹ならして、花火をして。
中国や大陸の文化が海の路を通って
入ってきているのかなと考えたりしています。
五島のお盆を見ていると
お盆をご先祖様を迎えて、
ともに過ごしているという感じがすごくします。